うるおす
「昔は、乾燥するとベタベタになるまでバームを塗って寝たりしましたが、過度の保湿は、やめたあとに乾燥を感じやすくなることに気づいて。適量の乳液をムラなくていねいに塗ることが大切だと実感しています」。
2017/9/26
「美容ライターとして、毎日忙しく過ごしていた20代。高価な化粧品もいろいろ試し、流行の美容に触れる機会も多くありました」。
そんな石塚さんのスキンケアに対する概念が変わったのが、30歳を過ぎたころ。
体のメンテナンスに気を遣うようになったのと同時に、肌にとっても、あれこれ足すのではなく、ベーシックな化粧品を使って、もともと肌にあるバリア機能を守ることのほうが大事ではないかと。
タイ式ヨガである、ルーシーダットンのインストラクターとしても活躍し、美容だけでなく、健康分野にも幅広い知識をもつ。リンネル本誌で「美容ライター 石塚久美子さんのビューティトピックス」を連載中。
「美容系のイラストを描きたいと思ったのがきっかけで、美容ライターのアシスタントになり、いつの間にかライターに。ライターの仕事は、原稿を書く時は座りっぱなしで、撮影商品の荷解きや発送は、力仕事。30歳を過ぎるころから、ぎっくり腰になるライター仲間が続出していたんです。私も、肩こりでマッサージ通いが欠かせなかったことから、何か体づくりをしないと!と感じていました」。
とはいえ、運動経験も少なく、体力に自信がなかったそう。出会ったのが、タイ式ヨガのルーシーダットンでした。ルーシーダットンは、インドヨガと違いハードなポーズはなく、タイではラジオ体操のような感覚で親しまれている運動。呼吸法と体幹を集中的に鍛えながらのストレッチで、それまで気になっていた骨盤のゆがみや代謝の悪さがぐっと軽くなり、体調が整いました。ついには、タイでインストラクターの資格をとるまでになりました。
「ちょうどそのころ、健康系の取材に行くことが多くなり、マラソンなどのハードな運動よりも、ヨガやウォーキングなど、非炎症性の運動のほうが、過剰に活性酸素が発生して細胞を傷つけないので、美容にもいいことを知りました。そんなことがきっかけで、徐々にセルフケアと美容、2つを結び付けて考えるようになりました」。
以前に慢性じんましんに悩んだことから、マクロビオティックの先生のアドバイスを受けた石塚さん。体質的には冷えや乾燥があり、虚弱なほう。先生のアドバイスで、冬は根菜を食べたり、夏は生野菜を摂りすぎないなど体質に合った食事のとり方を始めました。劇的に変わったのは、花粉症の時季。
「シーズン前から、油の質にこだわり、白砂糖の多いお菓子をほぼやめたところ、1年目で症状が軽くなってきました。そして、3年目には症状がすごく軽くなったんです」。
これからの寒い時季に欠かせないのが、梅醤番茶。梅干しと三年番茶、生の醤油をくわえるマクロビオティックに欠かせない飲み物です。体が冷えてしまった時や、胃腸が弱っている時に、朝一杯飲むと、温まって胃腸の動きもよくなるのがわかります。
体のメンテナンスを始めてから、スキンケアに対する考え方も変わっていきました。
「美容業界では、高価なクリームを試したり、美容医療でアンチエイジングを頑張る方も多い。でも、私はもともと肌が薄く刺激に弱いほうで、そういう攻めの美容には、向きませんでした。また、高度な美容が、必ずしも納得の結果に結びつくわけでもない例も見てきました」。
そこで石塚さんが考えたのが、ベーシックなケアを大事にする、守りの美容です。
「年齢を重ねると、バリア機能の衰えを徐々に感じやすくなりますが、お手入れの仕方次第で、バリア機能をサポートすることができます。これが、肌状態にも関わってくるのです。体のメンテナンスと同じで、もともと弱い体質であっても、ムリのない、ていねいなケアを続けることで、肌が本来もっている力を活かせると実感しています」。
使うのは、洗顔、保湿、UVケアなどシンプルなアイテムのみ。特別な効果をうたうものではなく、低刺激ながらも日々の肌の状態をきちんと整えてくれるもの。そんな視点でスキンケアを選んでいます。
「体温より高い温度ですすぐと、皮脂膜や細胞間脂質を流してしまい、バリア機能が衰える原因になるので、洗顔は人肌より低い温度のぬるま湯で。また、すすぎ残しがないようにします」。
「昔は、乾燥するとベタベタになるまでバームを塗って寝たりしましたが、過度の保湿は、やめたあとに乾燥を感じやすくなることに気づいて。適量の乳液をムラなくていねいに塗ることが大切だと実感しています」。
「1年中欠かせないUVケアですが、そのあとメイクを重ねるので、肌ざわりや感触を気にしています。肌に負担をかけない成分であることはもちろん、皮膜感やベタつきがないものを選んで、フェイスラインまでしっかり塗ります」。
「イニクスのスキンケアは、敏感なお肌のことをよく知っている!と、感じられる、やさしい感触です。化粧水はとろみがあるけれど、すーっとなじみ、ミルクはベタつかず心地よい使用感。季節の変わり目や敏感な肌にも使えます」。
弾力のある細かなクッション泡の洗顔料。肌あたりがよく、必要なうるおいはキープしながら古い角質や皮脂、毛穴の汚れまでしっかり落とします。余分な刺激を与えず、やさしく洗顔できるのでデリケートな肌でも使えます。乱れたキメを整え、洗い上がりの肌はしっとり。
120g ¥2,700(税抜)
[医薬部外品]
ナノサイズの油分を化粧水に配合。油分と水分の両方を補い、乾燥ダメージをやわらげながら肌あれを予防。高保湿なのにベタつかず、まろやかな肌に整います。120mL ¥3,700(税抜)
[医薬部外品]
バリア機能・保湿機能をサポートし、肌あれなどのトラブルを繰り返さない状態に。エモリエントリッチでありながらベタつかず、ふっくらハリ美肌に導く美容乳液。80mL ¥4,000(税抜)
ノンケミカル低刺激処方。最高レベルのSPF値とPA値で紫外線を防ぎ、うるおいを保つ“UVカットスキンバリア”が紫外線ダメージから肌のハリと弾力を守ります。軽くみずみずしい使い心地で毛穴をカバーしてなめらかな肌に仕上げ、化粧下地としても使えます。
SPF50+/PA++++ 30g ¥3,500(税抜)