美容皮膚科医が教える、
敏感肌と大人ニキビ※1肌の
スキンケアセミナーレポート

2017年5月28日、関西在住のイニクス会員(20代後半~40代女性)を対象に、グランフロント大阪で「美容皮膚科医が教える、敏感肌と大人ニキビ※1肌のスキンケアセミナー」が行われました。

数多くの臨床経験を持つ[スキン・ソリューション・クリニック]院長の脇田加恵先生を講師にお迎えし、大人の女性を悩ませる肌トラブルについてわかりやすく解説いただきました。肌トラブルの発生メカニズムや皮膚科での治療、予防方法など、普段は聞けない皮膚科専門医のリアルなスキンケア情報に、参加者は興味津々。後半の座談会では切実な肌悩みを抱える参加者からのスキンケアに関する質問が押し寄せ、会場は活気にあふれました。セミナーの様子をレポートします。

2017.08.31

監修医師:脇田 加恵 先生

スキン・ソリューション・クリニック 院長

1996年北里大学医学部卒業後、同大学皮膚科に入局。国立病院横浜医療センター皮膚科、聖路加国際病院皮膚科などを経て、2005年[スキン・ソリューション・クリニック](東京都中央区)を開業。「体の中から美しく、健康で楽しいエイジング法」をテーマに、一般皮膚科診療(保険診療)のほか、化粧品を用いたスキンケア指導、シミ・しわなどに対する美容施術、美容外科手術や生活指導に至るまで幅広い診療を行っている。

  • 大人女性の二大肌トラブル「敏感乾燥肌」と
    「大人ニキビ※1」とは?

    • 乾燥や化粧品かぶれ、目元の小じわや毛穴の開きなど、大人になるにつれて増えてくる肌トラブル。中でも多くの人が悩んでいるのが「敏感乾燥肌」と「大人ニキビ※1」です。

      今回のセミナーではまずこの二大肌悩みにフォーカスし、意外な原因から皮膚の基礎的な仕組み、スキンケアアドバイスまで、皮膚科医の目からみた現状を伺っていきます。

    • 敏感乾燥肌

      自分の肌が敏感だと感じている人の割合は、年々増加傾向にあります。皮膚科疾患アンケート※2によると「自分は敏感肌である」と認識している女性の割合は、1980年代では約20%だったのに対し、近年は50%以上に増加しています。敏感肌と感じる理由としては乾燥、カサつき、湿疹、かゆみ、化粧品による刺激などがあります。

      敏感乾燥肌とは、角層のバリア機能が損なわれ、肌あれが起きやすくなっている状態。皮膚には、本来自分自身でうるおいを保つバリア機能が備わっているのですが、加齢によるうるおい成分の分泌低下や、誤ったスキンケアなどの影響でこのバリア機能が低下すると、肌あれやかぶれを起こしやすくなります。

      同アンケートでは、男性には敏感肌の認識がほとんど見られないことから、皮膚科医の間で「女性たちが普段行っているスキンケアにも原因があるのでは」と推測されています。具体的には洗顔回数が多い、洗顔時間が長い、洗顔料があっていない、保湿スキンケアがうまくいっていない、などが考えられます。

    • 大人ニキビ※1

      大人ニキビ※1は、Tゾーンにできやすい思春期のニキビとは異なり、フェイスラインにできやすいのが特徴です。皮膚のターンオーバー(肌の生まれ変わりサイクル)の乱れなど、さまざまな要因で毛穴の出口の角層が厚くなったり、皮脂や汚れなどが毛穴に詰まることでニキビができやすくなります。

      要因としては、以下のようなものが考えられます。

      • ストレスや加齢による
        ホルモンバランスの
        乱れ
      • 鉄・タンパク質・
        ビタミン不足など
        食生活の乱れ
      • 化粧品による
        毛穴の詰まり
      • 胃腸機能の低下
      ニキビの原因
  • 敏感乾燥肌と大人ニキビ※1
    医師の視点と皮膚科での対策

    • 大人女性に起こりがちな、敏感乾燥肌とニキビ。根本的なケアを求めて、皮膚科を訪れる患者さんも多いそうです。では、皮膚科ではどのような対策をしているのでしょうか?
      脇田先生にメカニズムや、治療方法についてお伺いしました。

      脇田 加恵 先生
    • 敏感乾燥肌

      本来皮膚が持っている角層のバリア機能は、以下のような因子から成り立っています。

      天然保湿因子
      (NMF=ナチュラル・モイスチャーライジング・ファクター)

      角質細胞内にある保湿に重要な因子。「フィラグリン」というタンパク質の代謝産物がNMFに重要な役割を果たしている。

      皮脂
      皮脂と汗が混ざり合い、皮膚表面に皮脂膜を形成し、天然の保護膜となって水分の蒸発を防ぐ。また、皮脂に含まれる脂肪酸により、皮膚を弱酸性に保ち、雑菌の繁殖を防ぐ働きもある。

      角質細胞間脂質
      レンガのようにブロック状に積み重なった角質細胞同士をつなぐセメントのような働きをし、肌のバリア機能を高める。代表的なものにセラミドがある。

      上記の保湿因子が欠けてバリア機能が低下すると、皮膚が乾燥したり、外界からの刺激を受けやすくなります。普段は問題なく使用できる化粧品であっても、バリア機能が低下することで肌に合わなくなったり、敏感になることがあります。化粧品に含まれる成分にアレルギーがあってかぶれる場合よりも、バリア機能の低下により化粧品かぶれのような症状が起きているケースのほうが多く見受けられます。

      乾燥だけではなく、赤み、かゆみ、皮むけなど湿疹のような症状を伴う時は、自己判断でケアをしないで皮膚科を受診しましょう。

    • 大人ニキビ※1

      正常な皮膚の場合、皮脂腺から分泌される皮脂は毛穴を通って排出されますが、ターンオーバーの乱れなど、さまざまな要因で角層が厚くなり、毛穴が詰まりやすくなります。次のような段階を踏んで毛穴詰まりからニキビに進行します。

      • step1
        毛穴が詰まって皮脂が排出されにくくなり、排出されない皮脂が毛穴の中でどんどん溜まっていきます。毛穴の中は密閉されており酸素が入らないので、皮脂を好み酸素を嫌うアクネ菌が増殖します。(=面ぽう)
      • step2
        アクネ菌により炎症を起こす物質が集まり、赤く腫れて炎症が起こります。(=赤いニキビ)
      • step3
        毛穴の中に白血球が集まりさらに悪化します。(=膿みをもった黄色いニキビ)
      • step4
        膿みが溜まり、毛穴が破壊されて皮膚内部に漏出。炎症が周囲に広がってより大きなニキビになり、ニキビ痕を残します。
        (=色シミ・凹凸などのニキビ痕)
      ニキビの種類

      赤いニキビの毛穴が破壊されていない段階から治療することが、ニキビ痕をつくらないコツ。気になるニキビがひとつでもできたら、早めに皮膚科を受診しましょう。

      皮膚科でのニキビ治療は、保険適用の薬で対応できることがほとんどです。以前は抗菌薬の塗り薬処方が主流でしたが、今ある菌を抑えたところで毛穴の詰まりを取らなければ再発してしまいます。また、抗菌薬を長く使い過ぎると、薬が効かない耐性菌が生まれるリスクもあるので、最近のニキビ治療では、毛穴の詰まりを防ぐことでニキビの元(面ぽう)を抑制し、ニキビのできにくい皮膚にする治療が主流になっています。

      ニキビ一緒に治そう project

      面ぽうを改善するニキビ治療薬を使うと、人によって乾燥や刺激を感じる場合もありますが、この刺激を最小限に抑えながら、できるだけ長期間治療を継続し、ニキビのできにくい状態を維持するかが非常に重要です。投薬中は乾燥や敏感になりやすい皮膚をサポートするニキビ用の基礎化粧品を使用することによって、治療が円滑に進むことも期待できます。

  • 敏感乾燥肌と大人ニキビ※1
    自宅での正しいスキンケア

    • たとえ軽症でも、皮膚科に行ってもいい。むしろ美しい肌を保つためには軽症から行くべき、というのが皮膚科医の意見。では、自宅ではどのようなスキンケアをするべきなのでしょうか。脇田先生に伺いました。

      脇田 加恵 先生
    • 敏感乾燥肌

      敏感乾燥肌におすすめしているのは、弱っている皮膚をサポートしてくれる機能性化粧品です。天然保湿因子や肌バリアに着目し、乾燥や肌ダメージを和らげるものを選びましょう。

      スキンケアの要は保湿
    • 大人ニキビ※1

      ニキビ治療中の患者さんにおすすめしているのは、低刺激で保湿性のあるノンコメドジェニックテスト済み※3のスキンケア化粧品です。「ニキビがある状態でメイクをすると、毛穴に詰まって悪化しそう。メイクは控えたほうがよいのでは……」という声もよく聞かれますが、ノンコメドジェニックテスト済み※3で良質な化粧品を使い、きちんとメイク落としをすれば特に問題はありません。

      ただし、メイク用具のパフやブラシは清潔なものを使用しましょう。清潔でないものを使っていると、肌に雑菌を広げてしまいます。また、油分の配合が少ないパウダーファンデーションや、余分な皮脂を吸着する働きがあるフェイスパウダーを使うのもよいでしょう。ニキビの赤みを消したい時は、厚塗りするよりも、黄色や緑のコントロールカラーの下地を使うと自然に隠せ、肌への負担も軽減できます。

      関連記事 『 ニキビが気になる肌のスキンケア-化粧品の選び方- 』 を読む
      関連記事 『 ニキビが気になる肌のメイク 』 を読む
    • 皮膚科医直伝!肌本来のバリア機能を維持する洗顔のススメ

      敏感乾燥肌と大人ニキビ※1肌は、一見真逆のようでいて、実はどちらも肌のバリア機能の低下が関係しています。

      肌トラブルのメカニズム

      脇田先生いわく、肌が本来持っているバリア機能を損なうひとつの要因となっているのが、洗顔をはじめとした間違ったスキンケア。そこで、肌あれやニキビを予防するための洗顔方法を伺いました。

      洗顔に用いる洗顔料・クレンジング剤ですが、理想は余分な皮脂汚れやメイクを吸着しながらも、皮脂を落とし過ぎず、うるおいを残して洗い上げるものが良いでしょう。

      クレンジング剤は少量だと手でこすった摩擦で肌を傷めるので、刺激を与えない程度にたっぷりと、適量を使用しましょう。拭き取り式のクレンジングは、肌をこすり過ぎてしまうため、あまりおすすめしていません。

      熱いお湯では皮脂が取れ過ぎてしまい、冷たい水だと洗浄成分が落としきれずに肌に残留して刺激やニキビの原因になるので、ぬるま湯でしっかりと洗い流します。ただし、過度のすすぎは、乾燥や刺激の原因にもなるので注意しましょう。

      洗うことからはじまるスキンケア

      敏感乾燥肌の人におすすめ
      1日2回、朝も晩も洗顔料を使って洗うのが当たり前になっている人も多いですが、成人女性で皮脂の少ない人や、保湿スキンケアをしてもなかなか乾燥が改善されない人は、朝は洗顔料を使わずに水またはぬるま湯で洗うだけで十分なこともあります。乾燥肌でTゾーンだけ脂っぽい人は、朝はTゾーンだけ洗顔料を使うなど、肌の状態に合わせて使用するのもいいでしょう。

      大人ニキビ※1が気になる人におすすめ
      1日2回の洗顔料を使用した洗顔が基本にはなりますが、ニキビができやすい人は皮脂を取り除こうと、念入りに洗い過ぎてしまう傾向があります。皮脂は汗と混じり合って、皮膚表面を弱酸性に保つ保護膜の働きがあり、洗顔で落とし過ぎてしまうと、肌のバリア機能の低下や皮膚の常在菌のバランスが崩れて、細菌に反応しやすい肌になってしまう可能性もあるので、過度の洗顔は控えましょう。また、こすってニキビをつぶさないようにしましょう。

  • 大人女性の肌トラブル
    肌悩み別のアドバイス集

    後半の座談会では、先生を囲んでの質問タイムを実施。次々と出る参加者の疑問に対して、脇田先生からアドバイスをいただきました。以下の項目の中で、気になる肌悩みがあればクリックしてみてください。皮膚科医によるスキンケアアドバイスを確認できます。

    脇田 加恵 先生

    肌トラブル

    • ニキビも乾燥も気になる

      ニキビがある時に保湿を避ける人もいますが、乾燥している状態が続くと角層がさらに厚くなり、毛穴が詰まりやすくなる悪循環があるので、乾燥が気になるニキビの場合は保湿した方がいいでしょう。化粧品は、低刺激で保湿性があり、ノンコメドジェニックテスト済み※3の商品がおすすめです。

    • ニキビができやすく、治りにくい

      まずはニキビの原因を考えることから。毛穴の詰まりやすい化粧品を使用していないか。過剰な洗顔で肌本来の免疫力を落としていないか、食生活やホルモンバランスに問題はないかを確認し、できることから改善しましょう。そして適切な皮膚科治療とともに、ノンコメドジェニックテスト済み※3の機能性化粧品を併用することで、ニキビ治療をサポートすることができます。

    • ストレスや生活サイクルで
      ニキビができやすい

      ストレスや生活習慣の乱れは、現代社会人につきものですね。スキンケアなどで皮膚本来の機能を維持し、環境変化に適応できる肌作りを目指しましょう。化粧品は、皮膚の機能を整えニキビのできにくい肌に導く、ノンコメドジェニックテスト済み※3のスキンケア化粧品を選びましょう。

    • 毛穴の詰まりが気になる

      皮膚科でピーリングなどをして一時的にキレイになっても、皮脂は日々分泌されるので、洗顔などの普段のスキンケアが大事です。ビタミンA含有などの毛穴詰まりに着目したスキンケア用品を紹介することもあります。また、毛穴詰まりがニキビのもと(面ぽう)になっている場合は、医薬品で毛穴詰まりを防ぐ治療をすることも可能ですので、皮膚科に相談しましょう。

    皮脂

    • 部分的な顔のテカリが気になる

      肌のテカリには2種類あります。皮脂が多い場合とキメが乱れている場合があります。皮脂が過剰な場合にはビタミンAやビタミンC含有の化粧品を選んだり、食生活の見直しも必要ですね。キメが乱れている場合には保湿機能やバリア機能に着目している化粧品の使用をおすすめします。

    乾燥・エイジング

    • 乾燥や粉吹きが気になる

      まずは、洗顔を見直しましょう。洗顔時間が長すぎたり、強くこすりすぎたり、うるおい成分を取りすぎる洗顔料を使用していませんか?
      洗顔に気を付けていても乾燥する方には、朝は洗顔料を使用しない洗顔をすすめています。化粧品は、バリア機能を整えることで肌の水分の蒸発を防ぎ、保湿機能をサポートする機能性化粧品をおすすめします。

    • ほうれい線や、
      目元や口元の乾燥じわが気になる

      ほうれい線に関しては、皮膚の溝が深くなったように見えますが、その実態は、顔の脂肪が痩せ、また顔の骨格が萎縮する(縮む)ことによって、余った皮膚や肉が垂れてくる現象です。スキンケアを行ったり、マッサージなどで一生懸命皮膚を伸ばしても、完全に消えるものではなく、ヒアルロン酸注入などの美容医療が必要になります。目元や口元は乾燥しやすくシワになりやすいので、シワを予防するためにも、毎日のケアで他の部分よりたっぷり保湿しましょう。また、目の周りは美容成分の吸収が良く、美容クリームの効果が得られやすい場所でもあります。刺激の少ない目元美容クリームなどの使用をおすすめします。

    • 毛穴の開きが気になる

      エイジングによって肌のたるみと共に毛穴が開く場合が多いです。たるみに関して美容皮膚科では、レーザー治療やヒアルロン酸注射などで直接的に改善する方法もあります。ニキビ痕が大きな毛穴として残っている場合には、ニキビ痕を治すフラクショナルレーザーで治療する方法もあります。年齢以上に肌をふけさせないためにも、保湿や紫外線対策などのスキンケアを毎日ていねいに行い、肌が本来持つ機能を大切にすることが、若々しさを保つ秘訣です。また、肌の老化の80%は紫外線による「光老化」です。毎日の紫外線対策をしっかりと行いましょう。また肌にハリを与える機能性化粧品の使用も有効ですね。

    • ハリ・弾力がなくなった

      誤った洗顔で肌のハリが低下していることも多いように感じます。肌のハリや小じわで悩んでいる患者さんに話を聞くと、洗い上がりがつっぱるほど念入りに洗顔をしている方が多いです。肌にやさしい洗顔方法や、保湿効果の高いスキンケアを推奨するだけでも、肌のつやが出てくる人もいます。アンチエイジング用化粧品を取り入れるなど、スキンケアを自分の肌に合ったものに見直すことも大事です。

    敏感

    • 化粧品で刺激を感じたり、
      かぶれたことがある

      化粧品でかぶれた場合は、一旦使用を中止し様子をみて、症状がひどい場合は皮膚科医に相談しましょう。

    • 季節の変わり目に肌があれる

      本来肌が持つ保湿機能とは、外気に合わせて皮膚の水分バランスが変わるようにできています。急に暑くなったり寒くなった時には、外的刺激から肌を守る機能の切り替えタイミングが合わず、かゆみが出たり、肌があれてしまうのでは? 過剰な洗顔でバリア機能を低下させない注意と保湿効果の高い化粧品で、皮膚のバリア機能を維持しましょう。

    • 紫外線の影響で肌の調子が悪くなる

      実は肌の老化の8割は紫外線による光老化(シミ、しわ、たるみ、くすみなど)と言われています。日焼け止めは肌に悪いと思っている人も多いようですが、アンチエイジングという意味でも日焼け止めをしっかり塗って紫外線防御をしましょう。さらに、ノンケミカル、ノンコメドジェニックテスト済み※3の日焼け止めなど安心して使用できる日焼け止めを選ぶことも大切です。特に敏感肌の方は、紫外線吸収剤が合わないこともあるので、ノンケミカルをおすすめしています。日焼けしてヒリヒリするほど赤くなってしまった場合は、火傷と同じで炎症を起こしている状態なので、早目に皮膚科を受診した方が良いでしょう。

    • 花粉の影響で肌の調子が悪くなる

      花粉が粘膜についてアレルギー反応を起こすのと同じように、皮膚に付着すると皮膚でもアレルギー反応を起こします。また、アレルギーがない人でも、最近では花粉そのものが肌のバリア機能を低下させるとも言われていて、乾燥症状などに悩まされる人も多いようです。対策として花粉の時期は、マスクや眼鏡で皮膚への花粉の付着を避けるのはもちろん、洗顔後にしっかり保湿してバリア機能を高めることも重要です。

    • セミナーの内容 まとめ
      今回のセミナーで学んだ「大人の肌悩みを解消するポイント」を以下にまとめました。

      • ・皮膚の角層には、本来自分自身でうるおいを保つバリア機能が備わっており、角質細胞の水分を保持し、肌を弱酸性に保って雑菌の繁殖を防ぐ働きを果たしている。
      • ・敏感乾燥肌とは、角層のバリア機能が損なわれ、肌あれを起こしやすくなっている状態なので、本来肌が持つ機能をサポートするようなスキンケアが推奨される。化粧品は低刺激で高保湿なものを選び、天然保湿因子や肌バリアに着目した機能性化粧品がおすすめ。
      • ・大人ニキビ※1とは、ホルモンバランスや生活習慣の乱れなどにより、厚くなった角層がはがれず、毛穴が詰まることで発生するニキビ。ニキビがあっても、ノンコメドジェニックテスト済み※3の化粧品や清潔なメイク道具を使うことで毛穴詰まりを防ぎながらメイクを楽しむことができる。乾燥が気になるニキビ肌には、高保湿タイプのスキンケア化粧品がおすすめ。
      • ・敏感乾燥肌も大人ニキビ※1も、トラブルを放置しておくと悪化したり、ニキビ痕が残ることも。美肌のためには軽症のうちから皮膚科を受診して、早めに根本的な治療をはじめるのがよい。
      • ・近年、大人女性の肌トラブルの一因となっているのが、過剰な洗顔や保湿不足などの、自分の肌に合っていない誤ったスキンケア。肌バリアの元となる皮脂を落としすぎていないか、保湿は過不足ないか、今一度自分に合ったスキンケアの見直しが美肌への近道。
    • セミナーに参加された方々の感想

      • ・普段は聴けない美容皮膚科の先生の話が聞けてとても勉強になりました!
      • ・スキンケアが大切だと再認識できたので、日々のスキンケアを丁寧にやっていこうと思いました!
      • ・ホームケアの大切さ、適切な時に皮膚科に通院することで、健やかな肌が保てることが良くわかった。
      • ・ニキビに悩んでいたので、今日はとても勉強になりました。ニキビに悩んでいる友人にもイニクスさんのセミナーで学んだスキンケアをおすすめしたいです。
      • ・日々のスキンケアで具体的にどのようなケアをすると良いのか、化粧品の中に含まれている成分についてどのような作用や効果があるのか今回のセミナーでよくわかりました!
      • ・座談会では自分と同じように悩まれている方が多く、自分自身も美肌のためにもっとアグレッシブになりたいと感じました!

      編集後記)
      今回のセミナーで、いままで自分が行っていたスキンケアが、実は肌トラブルの原因になっていたことを知りました。医学的な裏付けのある正しいスキンケア情報を、皮膚科医の脇田先生から直接お伺いすることができ、とっても貴重な体験となった今回のイベント。
      これからはこのセミナーで学んだことをしっかりと実践して、健やかな美肌を目指していきたいと思います。

  • ※1 大人ニキビとは:生活習慣の乱れなどにより、厚くなった角層がはがれず、毛穴をふさいでしまうことによるニキビ。
    ※2 敏感肌と皮膚科患者アンケート 橋本加代子ら(関西記念病院)最新研究 FRAGRANCE JOURNAL 72-75 2016 9 より
    ※3 ノンコメドジェニックテスト済みとは:ニキビのもとである面ぽう(コメド)ができない製品であることが確認されていること。すべての方にニキビができないわけではありません。