美肌研究所

皮膚科医監修 洗顔の基本術

皮膚科専門医が考える美肌術は、朝・夜の正しい洗顔方法を知ること!

突然ですが、洗顔を毎日何回されていますか? 洗顔は夜だけ...という方もいらっしゃるかもしれませんが、実は朝・夜それぞれに適した洗顔方法があり、朝の洗顔も夜の洗顔も美肌を目指すうえで必要なステップなのです。教えていただいたのは、岡山県倉敷市の皮膚科「ほう皮フ科クリニック」の院長・許 郁江先生。汗や皮脂を落とす朝、メイクや汚れにアプローチする夜...。まずは、2つの洗顔の役割を知ることから始めましょう。

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突然ですが、毎日、正しい洗顔はできていますか?

洗顔は単にメイクや皮脂を落とすだけでなく、肌を整えるスキンケアのファーストステップ。きちんと行うことで、化粧水・乳液などのスキンケア化粧品を浸透させるだけでなく、お化粧ノリにもよい影響を与えるため、保湿やメイクの精度が上がるといっても過言ではありません。つまり、洗顔は決しておろそかにしてはいけないものなのです。そこで当院では患者さんに、一日二回、時間帯に応じた洗顔方法を実践することを推奨しています。

朝と夜の洗顔の目的は?

朝の洗顔のいちばんの目的は、顔に残った汗や寝ている間に分泌された皮脂汚れを取り除き、清潔な肌環境へと導くことです。逆に、夜の洗顔の目的は、日中についた汚れやメイクをきちんと落とし切ることです。油分が含まれているメイクは、洗顔料で洗っただけでは落ちませんから、メイク落としを使ってオフしてから、洗顔料で洗い上げる「ダブル洗顔」が必要になります。まずは、メイク落としでメイクを浮かせて取り除き、それから洗顔料で余分な皮脂や皮脂に付着した汚れをしっかり落としましょう。メイク落としを長時間、肌に付けたままだったり、早く落とそうとゴシゴシこすって刺激を与えると肌への負担は増しますから、"丁寧にすばやく&こすらない"を心がけてください。メイク落とし、洗顔料ともに、ヒアルロン酸やセラミドなど保湿成分が含まれたものを選べば、潤いを補いながらしっとり洗い上げることができます。

すすぎは水?お湯?ぬるま湯?

ポイントとなるのが、すすぎの温度です。洗顔のすすぎの温度は32度、メイク落としのすすぎの温度は油性成分が落ちやすい、少し高めの36度前後が適温と言われています。理想のすすぎ温度が32〜36度前後である理由として、32度で酸化した皮脂は落ちるものの、36度を超えると、角質バリアの機能をサポートするセラミドやNMF(天然保湿因子)などの必要な皮脂、保湿成分までとりのぞいてしまうためです。また、水だけですと油性の汚れは落ちにくく、逆に熱いお湯は、肌に必要な潤いまで洗い流しかねないので禁物です。手でやさしく洗い上げるようにしましょう。すすぎの回数の目安は10〜20回です。洗顔時間はトータルで1分前後、オイリー肌の方は丁寧に洗い上げて2分、アトピー性皮膚炎の方は30秒前後を目安にしてお伝えしています。
肌質関係なく、夜はダブル洗顔を基本としますが、アトピー性皮膚炎などお肌がデリケートな状態で洗顔料を使うと痛みを伴う場合は、水だけの洗顔を推奨しています。

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監修医師:許 郁江先生 ほう皮フ科クリニック 院長。医学博士。

韓国ソウル大学医学部卒業。
岡山大学医学部皮膚科にて研修後、米国ハーバード大学医学部皮膚科に留学。
International Training Program for Dermatology修了。
興生総合病院皮膚科医長を経て、2007年、倉敷市にほう皮フ科クリニックを開設。
岡山医療技術専門学校非常勤講師。
患者さんの気持ちに寄り添う丁寧な診療で、皮膚疾患全般の治療を行っている。

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