今こそ知っておきたい、
そもそも紫外線って何?

"紫外線から肌を守るためには、日やけ止め、日傘、長袖...。 日やけ対策は、あれこれ忙しい!でも、紫外線って肌にどこまで影響があるのかな。 肌によくないって聞くけど、本当はちゃんと知らない...。" 意外と紫外線のことってよく知らないですよね。 でも"なんとなく日やけ"してしまうのはイヤ!  きちんと日やけ対策をするために、まず紫外線の基礎知識を知っておきましょう。

2017.07.07

  • 美肌解説

    • 肌に影響を与える紫外線は3種類

      太陽の光には、目に見える光(可視光線)のほかに、目に見えない赤外線や紫外線が含まれていて、その中でも、紫外線はUV-A、UV-B、UV-Cの3種類に分かれています。

    • 美肌データ

      太陽光と紫外線

      ※紫外線環境保健マニュアル2020 環境省より
    • 美肌データ

      紫外線の違い

      肌の奥深くまで到達し、
      光老化の原因となる「UVA」(波長 315-400nm)

      波長が長く、その35~50%が表皮を通過して真皮まで到達し、肌を黒くさせる色素沈着(サンタン)を起こします。また、年間を通じて皮膚への到達量が多いのが特徴で、慢性的に浴び続けると皮膚の弾性繊維や膠原(こうげん)繊維にダメージを与え、シミ、しわ・たるみなどの、肌の光老化を引き起こす原因となります。
      波長が長いため、曇りの日も注意が必要です。また、室内にいても窓ガラス越しに入り込むので、自宅やオフィス、車の中にいる時でも肌の奥深くまで到達して肌の光老化(シミ、しわ、たるみなど)を引き起こします。UVA防止のバロメーターは、PAで表します。

      炎症の原因となる「UVB」(波長 280-315nm)
      波長が短いため真皮まで到達せず、浴びた直後からおもに表皮で急激に作用して肌が赤くなる炎症(サンバーン)を起こし、シミやソバカスなどを起こしたり、肌の乾燥の原因にもなります。特に、春~夏や晴れた日には注意が必要です。UVB防止のバロメーターは、SPFで表します。

      肌(地表)には届かない「UVC」(波長280nm未満)
      空気中の酸素分子とオゾン層で遮られて地表には届かないため、肌への影響はないと言われています。

      紫外線 UVA UVB UVC
      波長 315-400nm 280-315nm 280未満
      肌への影響
      日やけ(肌を黒くする)、
      光老化(シミ、しわ、たるみ)
      日やけ・炎症(肌を赤くする)、シミ、ソバカス
      なし
      注意する季節 通年 春~夏
      紫外線防止
      パロメーター
      PA PA+効果がある PA++かなり効果がある PA+++非常に効果がある PA++++極めて高い効果がある
      SPF
      数値が高い程UVB防止効果があります。
      ※日本での最高値はSPF50+です
      
							UVA 315-400nm 日やけ(肌を黒くする)、光老化(シミ、しわ、たるみ) 通年 PA
							PA+
							効果がある
							PA++
							かなり効果がある
							PA+++
							非常に効果がある
							PA++++
							極めて高い効果がある
							UVB 280-315nm 日やけ・炎症(肌を赤くする)、シミ、ソバカス 春~夏
							SPF 数値が高い程UVB防止効果があります。※日本での最高値はSPF50+です
							UVC 280未満 なし

      紫外線の種類によって
      肌内部への到達レベルが違う

      紫外線の波長の違いによって、肌内部のどこまで到達するかが変わります。最も波長が長く、真皮まで到達するのがUVA。波長が長いほど、肌の奥深くまで到達して肌の土台となる部分に影響を及ぼすためUVAはしみ、シワやたるみの原因となります。それに対して、主に肌表面に影響するのがUVB。波長が短いUVBはやけどのような赤みの原因となるのです。波長の違いにより日やけ後の肌ダメージも異なります。

    • 美肌データ

      紫外線は肌のどこまで届く?

      ※紫外線環境保健マニュアル2020 環境省より

      iniksからのアドバイス

      紫外線はUVA・UVB・UVCの3種類があり、それぞれ肌への影響が異なります。毎日のUVA(PA値が目安)ケアで、肌の光老化予防を目指し、春~夏にかけてはUVAもUVB(SPF値が目安)も両方しっかりケアして日やけやシミ、ソバカスを防ぎましょう。
      やっぱり紫外線について正しく知っているほうが"うっかり日やけ"を防ぎ、美肌を守ることができますね。季節に関わらず、毎日のケアが"光老化"を防ぐためにも大切です。
      正しい紫外線知識を生活に活かして、大人美肌を目指しましょう。

      参考文献:
      紫外線環境保健マニュアル2020 環境省
      http://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2020/matsigaisen2020.pdf