皮膚科医が想う、秋田美人の秘密
皮膚科医が実践している、
極上肌のための乾燥対策。

朝晩過ごしやすく、夏に比べると紫外線量も落ち着きつつありますが、実は秋の素肌はかなりの夏バテ状態。
いつもより回復が遅くなっている可能性があり、秋こそ丁寧なスキンケアが必要になってきます。

たとえば、自身が身を置く環境の温度・ 湿度をコントロールするのもひとつの手。
今回は、秋田県秋田市で「お肌のクリニック」を開業する豊田知子先生に、乾燥対策についてうかがいました。
乾燥させないことこそが、"年中無休の美肌"につながるかも!?

2018.10.01

  • 気温と湿度が
    肌のコンディションを左右する!?

    • 私が暮らしている秋田県は、夏はカラっと過ごしやすく、冬は寒く乾燥した日が続くのが特徴です。特に冬は、乾燥の状態が続くうえに暖房がきいた空間で過ごす毎日ですから、乾燥や痒みで悩まれる患者さんたちが絶えません。
      実は、健やかな肌と気温・湿度は、リンクしています。お肌の潤いはもちろん、健康を維持するための心地いい空間づくりに欠かせないのが“適切な温度・湿度”です。
      夏は室内温度25~28℃/湿度55~65%、冬は室内温度18~22℃/湿度45~60%が理想とされているとのこと。
      乾燥状態が悪化すると、肌がゴワつき、シワやたるみ肌などの肌老化を招き…とホントに悪循環。空調や加湿器などの力を借りつつ、上手にコントロールしていきたいですね。

      もうひとつ気になるのは、乾燥対策の一環としてマスクをしている人。たしかに、マスクをつけると内側が加湿状態になるので「しっとりする」気になります。
      また、感染症の予防としてマスクを常用する機会が増え、「マスク荒れ」といったワードをよく聞くようになりました。
      マスクをすると、肌に当たる部分がこすれて、肌荒れの原因になる可能性があります。物理的な摩擦を与える=肌の乾燥や患部の悪化にも影響しますから、マスクをつけられる場合は、肌にやさしい綿製マスクを選んでみるのも一つの方法です。
      また、日頃からスキンケアを十分に行い、肌の保湿機能やバリア機能を高めておくことも大切ですよ。

  • メイク崩れには、ビタミンCを

    • 強い紫外線や高い気温・湿度など、夏のダメージを受け続けた秋のお肌はターンオーバーが乱れがち。ゴワゴワになったお肌は化粧ノリも悪く、メイク崩れがおきやすくなっています。
      ビタミンC配合化粧品も、お勧めアイテム。ビタミンCは皮脂の分泌をコントロールしてくれるので、時間がたってもメイクの浮きやテカリが気になりにくいんです。肌のテカリやギラつき、ベトベト感などが気になられる方は、ぜひ試してみてくださいね。

豊田 知子 先生

医療法人三愛会 お肌のクリニック 院長

長崎大学医学部を卒業。九州大学、東北大学、秋田大学での勤務を経て、秋田県秋田市に「医療法人三愛会 お肌のクリニック」を開設。
お子様から高齢の方まで、地域に根付いた親身な皮膚科医として活躍する一方、プライベートでは子育て卒業世代として趣味の料理に時間を割こうと思案中。