ライフスタイルの見直しで
ニキビケアしよう

ニキビがなかなか治らないのは、日ごろの生活習慣に原因があるかも?
ニキビを悪化させる生活習慣を見直して、ニキビのない健康な肌をめざしましょう。
こばやし皮膚科クリニック 副院長 小林美和先生に、ニキビができにくいライフスタイルのポイントを教えていただきました。

2024.02.27

  • 美肌解説

    • ニキビ悪化の原因は、食事、ストレス、睡眠などのライフスタイルにあり?

      ストレスや睡眠不足、栄養バランスが偏った食事など、日ごろの生活習慣がニキビの悪化につながることがあります。ニキビを悪化させる原因としてあげられるライフスタイルについて、考えてみましょう。

      • 1.ストレスはお肌の天敵

        ストレスでニキビが悪化するという方は多いです。

        実際に、ニキビができる原因の一つとして、ストレスホルモンが影響していると考えられています。このストレスホルモンが脂腺を刺激し、皮脂がたくさん出るようになります。過剰な皮脂はニキビの原因となるため、ストレスによりニキビが悪化してしまうと考えられています。ただし、ストレスのない生活を送るのは難しいです。趣味や適度な運動など、自分なりのストレス解消法を見つけておくとよいでしょう。

      • 2.睡眠不足でニキビは悪化

        睡眠不足や不規則な睡眠は、ニキビの天敵です。ホルモンバランスの変化から皮脂の分泌が促され、ニキビの悪化につながります。睡眠は十分にとりましょう。

      • 3.チョコレートはニキビを悪化させる?

        今のところ、チョコレートなど特定の食べ物とニキビ悪化の関連性について科学的な根拠はありませんが、偏った食生活はニキビの悪化につながります。

        また、ニキビは便秘によって悪化することもあります。便秘予防に役立つ食物繊維を含む食材や、健康な肌に欠かせないビタミンがたっぷりの緑黄色野菜などは積極的にとり、規則正しい食生活を心がけましょう。

      • 4.ニキビは触らない、刺激しない

        一度気づくと気になり続けるのがニキビ。刺激することで更に悪化するのがニキビです。

        「膿を出した方が治りが早い」という考えの元、ニキビをつぶしていないでしょうか。このような行動は炎症を悪化させたり、二次感染を誘発したりし、ニキビを悪化させてしまうので、絶対にご自身で行ってはいけません。どうしても気になる場合は、皮膚科で専用の器具を使い圧出する処置もありますので、相談してみましょう。

        また、ニキビがある部分に髪がふれないように、できるだけすっきりとまとめるヘアアレンジを工夫してみましょう。ニキビがあると隠したくなるものですが、ニキビへの刺激は悪化要因になります。せめて自宅にいる時だけでも、髪をまとめ皮膚を刺激しない時間を作りましょう。

    • ニキビケアを見直しても
      繰り返すニキビに

      ニキビをくり返さないためには、赤ニキビとコメド(面ぽう)(赤くなる前のニキビ)の両方にアプローチすることが大切です。

      ニキビに似ていても別の皮膚の病気や、ホルモンバランスの異常など、他の病気が原因の場合もありますので、「ニキビくらいで」などと思わずに、早めに皮膚科を受診しましょう。

      ニキビ一緒に治そうProjectはこちら

監修医師:小林 美和 先生

こばやし皮膚科クリニック副院長

香川医科大学(現:香川大学医学部)をご卒業後、産業医科大学皮膚科へご入局。さまざまな皮膚疾患の予防から治療までトータルな診療を行う。シミ・シワ、肌が敏感なときのメイク法など、女性に多い悩みにも親身に寄り添う診療とアドバイスで患者からの信頼も篤い。TV、雑誌などでも正しいスキンケア方法を発信している。