美容皮膚科医 坪内先生に聞く！
敏感肌のお手入れとメイク術

• オーガニック≠安心

  化粧品を選ぶときに、何を目安にしていますか？オーガニックの表示があるものが、肌にやさしいとは限りません。
  化粧品を選ぶときに、パッケージに記載されている成分表示を確認してみてください。ルースタイプのフェイスパウダーは、油分や界面活性剤が使用されていても少ないですが、リキッドやクリームタイプになると、質感を生むための成分も含まれていることが分かります。 肌の調子が悪い時は、洗顔で落としやすいパウダー状のファンデーションがお薦めです。

• 使うときは、
  やさしいタッチを心がけて

  たとえ肌にやさしいルースタイプのフェイスパウダーを選んでも、ブラシでこするようにつけると、肌は傷付き、肌あれを悪化させる可能性があります。肌摩擦が起こらないように「トントンとやさしくのせる」を心がけてください。もちろん、炎症や赤みなどのトラブルがあるときに化粧下地を使うのはお薦めできません。皮膚科で処方された塗り薬を塗った後、フェイスパウダーを軽くのせましょう。

  

• 敏感肌のケアは、
  化粧品を“ガマンすること”が先決

  ニキビや吹き出物があると、つい塗って、隠して...を繰り返しがちですが、かぶれやかゆみなどをまねく可能性が高いので、肌の調子が良くなるまで少しの間辛抱です。
  特に目もとはデリケートな部位なので、洗浄力の高いポイントメイク用のリムーバーを使うだけで負担になってしまう可能性があります。落ちにくいからといってゴシゴシこすってしまうのは、赤茶色くすみの原因になるのでもってのほかです。少しでも刺激を感じたり違和感を覚えたら、今のケアを中止してください。

  

• しっかりメイクは健康になってから

  近年は、低刺激のアイシャドウやお湯で落とせるタイプのマスカラなど、比較的刺激の少ないメイク落としで落とせる化粧品がたくさんあります。私自身、お湯で落とせるタイプのマスカラがお気に入りで、落とす時の刺激が少ない分、毎日アイメイクを楽しめるようになりました。
  肌の調子が落ちつくまでは、できる限り刺激になるような化粧品は避けることが大切です。健康な肌に戻り次第、思いっきり理想のメイクを楽しんでくださいね。