あきらめる前に読む、
敏感肌の紫外線対策

日やけ止めを塗ると「乾燥する」「肌に合わずにヒリつく」「肌にやさしいタイプは白くなる」は、言わずと知れた日やけ止め"あるある"。特に敏感肌で悩む人の中には、これが嫌で「日やけ止めは使いたくない」という人も多いのでは? かといって日やけ止めを塗らずに紫外線を浴びれば、今以上に肌に深刻なダメージを与えてしまいかねません。 肌のうるおいを守るためにも、敏感肌と紫外線の関係をおさらいしましょう。

2017.07.18

  • 美肌解説

    • 紫外線による
      乾燥スパイラルにご用心

      「肌のバリア機能」という言葉は、もうご存じですね? バリア機能は、天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質、皮脂膜からなる防御層で、紫外線などの刺激から肌を守っています。
      乾燥した肌は、天然保湿因子(NMF)の産生や、肌のバリア機能の要となるフィラグリンが不足しており、バリア機能が低下して肌が敏感になっている状態。この状態で紫外線を浴びるとさらにバリアがダメージを受け、敏感・乾燥が加速する負のスパイラルに陥ることにも! 敏感肌こそ、より厳重な紫外線対策が大切なのです。

      美しい肌とバリア機能が乱れた肌の違い

      ※イメージ図 ※全ての水分が蒸発するわけではありません
    • 美肌ポイント

      スキンケアのワンステップとして、
      日やけ止めを取り入れて

      敏感肌にとって、紫外線対策はマストなスキンケア。日傘や帽子、長袖の衣服で日差しを遮る、紫外線の強い時間帯は外出を避けるなどの対策に加え、日やけ止めも活用しましょう。ただし、しっかりチェックして、肌に合うものを選ぶことが大切です。

      ※敏感・乾燥などの症状がひどい場合は、必ず皮膚科医に相談しましょう。

    • どう選ぶ?どう使う?
      敏感肌さんの日やけ止め

      選ぶポイント

      1. 紫外線吸収剤を使用していないノンケミカルタイプ
      日やけ止めは、紫外線から肌を防御する目的で紫外線防止剤が含まれており、紫外線防止剤には、大きく分けて「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」があります。
      「紫外線吸収剤」を使用した日やけ止めはケミカルタイプと呼ばれ、成分が紫外線を吸収し、熱エネルギーに変えて放出します。
      これに対して、「紫外線吸収剤」を使用せず、「紫外線散乱剤」のみ使用した日やけ止めは「ノンケミカルタイプ」と呼ばれ、紫外線を物理的に散乱・反射させて防御します。敏感肌の方は、一般的により肌への負担が少ないとされている「ノンケミカルタイプ」「紫外線吸収剤不使用」「紫外線吸収剤フリー」などと表記されているものを選ぶとよいでしょう。

      紫外線吸収剤と紫外線散乱剤についての
      詳細はこちら↓

      関連記事 『 意外と知らない!?
      日やけ止めの知識、基本の「き」 』 を読む

      2. いつもの洗顔料で落とせるもの
      敏感肌の日やけ止め選びは、「落としやすさ」もポイント。落とすときに強いクレンジングを使うと、皮脂膜やうるおい成分まで洗い流してしまいかねず、敏感肌を悪化させてしまうことにも! 日やけ止めは、専用のクレンジング不要の、洗顔料で落とせるものを選びましょう。
      (メイクをしている場合は、クレンジングも使用しましょう。)

      3. 乾燥しない低刺激タイプ
      スキンケア効果を兼ね備えた、保湿性のある低刺激タイプを選びましょう。

      使うポイント

      1. 保湿でビフォーケア
      日やけにより乾燥しがちな肌を守るために、日やけ止めを塗る前に保湿をしっかりしましょう。保湿ケア後、すぐに日やけ止めを塗るとなじみが悪いことも。数分待ち、保湿化粧品が肌に十分なじんでから塗りましょう。

      2. こまめに塗り直す
      日やけ止めは、一度塗れば安心というわけではありません。汗で流れたり、皮脂で崩れたりすると効果が弱まってしまいます。そうなる前に、日中もこまめに塗り直したり、メイクをしている場合は、日やけ止め効果のあるファンデーションなどでメイク直しをしましょう。

      iniksからのアドバイス

      日やけ止めは、塗った後に乾燥するというイメージがありますが、何事も日進月歩。SPF50+・PA++++といった最高レベルの紫外線防止効果を発揮しながら、肌のうるおいを守るものもたくさん登場しています。
      日やけ止めを選ぶときは、紫外線防止効果だけでなく、自分の肌に合っているかどうかも見極めて。正しい対策で、大人美肌を目指しましょう。