すぐにできる!
紫外線対策、6つの基本
「人の一生に浴びる紫外線の80%は、18歳までに浴びている」このような話もあるほど、若い頃の紫外線対策が不十分だった方は多いのではないでしょうか。しかし、紫外線対策に遅いことはありません!今からすぐにできる、紫外線対策について、千春皮フ科クリニックの渡邊千春先生にお教えいただきました。
2025.02.26
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美肌解説
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①紫外線の強い時間帯は外出を避ける
紫外線量を時刻別に見てみると、太陽が最も高くなる正午前後にピークを迎えます。
屋外に出る用事があるときは、できるだけピークの時間帯を避けるようにしましょう。 -
②日焼け止めを毎日塗る
顔など皮膚を覆いづらいところには、日焼け止めを使うのが効果的です。
いろいろなタイプの日焼け止めがあるので、肌質や使用するシチュエーションに合わせて選びましょう。 -
③日陰を利用する
外出時に日陰を選んで歩くのも有効な対策。でも、紫外線には太陽から直接降りかかる直射光だけでなく、空気中で散乱している散乱光、地表や建物から反射する反射光があります。
直接日光にあたっていなくても、紫外線を浴びていることを、意識しておきましょう。 -
④日傘をさす、帽子をかぶる
外出には日傘や帽子も効果的。日傘なら紫外線防御率の高いものを、帽子ならつばの広いものを選ぶことで、紫外線から20%以上守ってくれます※。
※紫外線環境保健マニュアル2020 環境省より -
⑤衣服やストールなどで覆う
長袖シャツなどの肌を覆う部分が多い衣服は、紫外線から身体を守ってくれます。また、ストールなどで首元を巻くのもよいでしょう。
皮膚に到達する紫外線量を減らすためには、最近はUVカット生地の衣服なども販売されていますが、一般的には織目・編目のしっかり詰まった生地で、濃い色調のものが理想とされています。襟付きであれば首元までカバーできてより安心です。
さらに、夏場には通気性も考慮して、心地よく過ごせるものを選びましょう。 -
⑥サングラスをかける
紫外線は目からも吸収されますので、サングラスなどを取り入れるのもおすすめです。UVカット率の高いメガネやサングラスを選びましょう。
サングラスを選ぶ際に注意したいのが、レンズの大きさやフィット感。レンズが小さかったり、顔の骨格に合っていなかったりすると、正面以外の角度からの紫外線の侵入を防ぐことができません。強い日差しの下では、顔にフィットする大きめのサングラスをかけて、さらに帽子もかぶるのが理想的です。
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家の中でも日焼けはします
紫外線の中でも、波長が長いUVAは窓ガラスや薄いカーテンを透過して室内に入ってきていると言われています。日光が差し込む部屋では、紫外線対策が必要です。外出しない日でも日焼け止めを塗ったり、長袖の衣服を着たりすることで、紫外線から肌を守ることができます。 その他、窓ガラスに紫外線防止フィルムを貼ったり、紫外線カット機能のあるカーテンにしたり、すだれを活用するなどし、直接入る日光を避けることも有効です。 できることから対策を始めましょう。
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監修医師からのアドバイス
今からでも紫外線対策を行うことで、将来出てくるシミ、シワ、たるみを和らげることができます。また紫外線は、肌の乾燥やニキビ痕(あと)の色素沈着の原因となるため、乾燥やニキビが気になる方も紫外線対策はとても大切です。スキンケア感覚で使用できる日焼け止めも発売されていますので、ご自身に合った紫外線対策を行いましょう。日焼け止めの選び方については、こちらでもまとめていますので、ぜひご覧くださいね。
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監修医師:渡邊千春先生
千春皮フ科クリニック 理事長・総院長
医学博士・日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
日本レーザー医学会専門医・評議員
日本プラセンタ医学会理事・
日本美容内科学会理事
東京医科大学をご卒業後、同大学皮膚科にて研鑽を積まれる。双子を含む4人の母。大学病院、クリニックでのご勤務を経て、2012年に千春皮フ科クリニックをご開業。19年に広尾院を開設。海外でのご講演経験もあり、多方面でご活躍されている。患者様の肌悩みをトータルで解決すべく、保険診療と自由診療どちらも高いレベルで行い、アトピー性皮膚炎、尋常性ざ瘡などの保険標準治療はもちろん、レーザー、ヒアルロン酸・ボトックス注入などを用いた美肌治療に定評がある。自身がアトピー性皮膚炎だった事や4人の子どもの子育ての経験を活かし患者様に寄り添った診療を心がけ、患者様からの信頼も厚い。趣味は食べ歩き、ゴルフ、乗馬。