ニキビが気になる肌への
簡単メイクアップテクニック

顔の目立つところにニキビがあると、気になりますよね。
メイクをすることで、ニキビに悪影響を及ぼす紫外線をカットし、目線をニキビからそらすことができます。
今回は皮膚科専門医の木村有太子先生と、ヘアメイクアップアーティストの小澤桜さんにご監修いただき、ニキビが気になる肌へのメイクアップテクニックを教えていただきます。

2024.08.29

  • 美肌解説

    • ニキビが気になる時に使用するメイク品は、「ノンコメドジェニックテスト済み」の表示があるものを使用します。ブラシやパフなどのメイク道具は、清潔で刺激の無いものを使用します。
      どのようなアイテムを使用したらよいかは、美肌講座「ニキビが気になる肌のメイクアップ」でもご紹介しています。こちらも併せてご覧ください。
      ニキビが気になる肌のメイクアップはこちらから

    • メイクアップテクニック

      洗顔後、保湿ケアを行った清潔な肌にメイクアップを行います。

      • 1.日やけ止め、化粧下地

        メーカーが推奨する適量を指のはらに取り、両手の指に伸ばし、顔の中央から外側にかけて薄くなるように伸ばします。
        おでこも同様に、顔の中心(眉間の辺り)から外側に薄く伸ばします。
        小鼻の周りなど毛穴が気になる箇所は、毛穴に下地が入り過ぎないよう、少量をクルクルとした手つきでのせていきましょう。

        ここでのポイントは2点。
        ・肌にシワがよらない力加減で、やさしく肌に触れ、こすらないようにすること。
        ・最初に“美肌ゾーン(目の下からこめかみにかけてのエリア)”に厚みをもたせること。
        このひと工夫で立体的な仕上がりになります。

        1.化粧下地の塗り方

      • 2.ファンデーション

        リキッドファンデーションとパウダーファンデーション、それぞれの使い方についてお伝えします。

        ■リキッドファンデーションの場合
        塗り方は、基本的に化粧下地と同じです。メーカーが推奨する適量を指の腹に取り、両手の指に伸ばし、顔の中央から外側にかけて薄くなるように伸ばします。“美肌ゾーン”に厚みがあると、ツヤ感がでて立体的にみえます。
        おでこも同様に、顔の中心(眉間の辺り)から外側に薄く、こすらないようやさしく塗り広げていきます
        。 小鼻の周りなど毛穴が気になる箇所は、毛穴にファンデーションが入り過ぎないよう、少量をクルクルとした手つきでのせていきましょう。
        この時も、肌にシワが寄らない力加減で、やさしく肌に触れ、こすらないようにしましょう。

        2-1.リキッドファンデーションの塗り方

        ■パウダーファンデーションの場合
        パウダーをスポンジの半分までを目安にしっかり取り、“美肌ゾーン”にポンポンとやさしくのせ、外側にはらうように広げていきます。この時も力が入り過ぎてこすらないように気を付けましょう。おでこも同様に、顔の中心から外側に薄く、こすらないようにやさしく塗り広げていきます。
        小鼻の周りなどはパフを折り曲げ、クルクルとした手つきでやさしく塗り広げていきます。

        パウダーを塗るときも、力が入り過ぎてこすらないように気を付けましょう。
        また、しっとりタイプの下地を使用した場合は、肌になじむまで後少し時間をおくか、軽くティッシュオフをしてから塗るのがポイントです。

        2-2.パウダーファンデーションの塗り方

      • 3.フェイスパウダー

        化粧下地のみや、リキッドファンデーションを使用した場合は、フェイスパウダーを重ねると、化粧持ちがよくなり肌をきれいにみせることができます。今回はパフを使う場合のテクニックを中心にご紹介します。

        十分な量をパフにとり、しっかりともみ込んで、パフの中に均一にパウダーを馴染ませます。パウダーはやり直しが出来ません。しっかりのせたい箇所はスタンプを押すように、スライドをせずに垂直にのせます。頬のたるみ毛穴や小鼻周りの毛穴が気になる場合は、パフを折り曲げて、クルクルとした手つきで軽く塗ります。

        なお、ブラシを使用する場合も同様に、スタンプを押すようにのせ、毛穴が気になる箇所はクルクルとした手つきでのせましょう。
        最初からパフやブラシでスライドをして、肌の上ですべらせてしまうと、先に塗った化粧下地やファンデーションなどのベースメイクが剥がれてしまうことがあるので、気を付けてください。

        3.フェイスパウダーの塗り方

      • 4.チーク

        赤みが気になる場合は、ベージュが入った優しい色味を選ぶと、肌の赤みが中和されて見えるのでお勧めです。

        パールやラメが含まれているものは毛穴が目立ってしまうことがあるため、毛穴が気になる場合にはパールやラメの含まれていない、マットなチークを使うといいでしょう。

        ブラシでチークをポンポンと取り、スタンプを押すような手つきでのせます。フェイスパウダーと同様に、肌の上ですべらせてしまうと、先に塗ったベースメイクが崩れてしまうので、力強く動かさないようにしましょう。
        のせる場所は、面長な印象が気になる場合は小鼻の横から真横にのせます。丸みを帯びたような顔の印象が気になる場合には、目の下からふんわりとのせると、バランスがよく見えます。

        4.チークの塗り方

      • 5.リップ・アイメイク

        目元、口元にメイクを施すことで、顔のニキビから目線をそらすことができます。
        リップを主役にしたい場合、アイメイクは馴染みの良いブラウン系のものを使用して、シンプルに仕上げるのがおすすめです。ラメが多く含まれているものは、毛穴や凹凸を目立たせてしまう可能性があるため、マットなものを使用するのがおすすめです。

        リップ・アイメイクを施す前後の写真です。
        見え方の違いに注目してみてください。

        Before
        パウダーまで仕上げた状態

        After
        チーク、リップ・アイメイクを施した状態

      • 番外編:どうしても隠したい時のコンシーラーテクニック

        どうしても隠したいニキビや赤みがある場合は、コンシーラーを使用するのもいいでしょう。ただし、油分の多いコンシーラーは特に、必ずノンコメドジェニックテスト済みのものを使用するようにしましょう。
        使用するコンシーラーは、何色か揃っている固形のパレット型のものが使いやすいのでおすすめです。ご自身の肌に合った色になるよう、色味を足し引きして使用しましょう。

        ニキビをスポットで隠したい場合は、スポンジが先端についている使い捨てチップを使ってつけていきます。チップにコンシーラーを少量取り、ニキビにチョンとのせ、周りをトントンとぼかしていくようになじませます。ニキビに圧をかけてしまわないよう、やさしいタッチで行いましょう。また、こすらないよう、必ず垂直にタップしてください。

        赤みが気になる箇所にはブラシを使用するのがいいでしょう。ブラシにコンシーラーを取り、隠したい箇所にのせて、その周りをぼかすような手つきで塗り広げます。こすらずに、やさしい力加減で塗りましょう。

        コンシーラーは、ファンデーションを塗り終えた後、フェイスパウダーやチークを重ねる前に使用しましょう。

        5.コンシーラーの塗り方

監修医師:木村有太子先生

順天堂大学医学部皮膚科学講座

獨協医科大学医学部をご卒業後、順天堂大学医学部附属順天堂医院で研修を経る。ドイツ・ミュンスター大学病院皮膚科への留学も経験し、2016年、順天堂大学浦安病院皮膚科准教授、21年から順天堂大非常勤講師を務める。美容皮膚科、レーザー治療、皮膚真菌症などが専門。大人ニキビやシミ・くすみ治療を得意とし、健康で美しい肌へ導くお手伝いができればと、日々の診療に当たる。飾らない人柄で患者のみならず仕事関係者のファンも多い。趣味はトライアスロン。

監修ヘアメイクアップアーティスト
:小澤桜さん

株式会社MAKEUPBOX所属

都内ヘアサロンに勤務後、メイクアップスクールを経て、ヘア&メイクアップアーティストの長井かおり氏に師事。その後2023年に独立。トレンドを日常に落とし込めるメイクを得意とし、その人本来の美しさを引き出すメイクと緻密で繊細な技術に定評がある。前職の美容師経験を生かしたニュアンスのあるヘアスタイリングテクと、ヘアの知識が豊富。年齢を問わず、常に安定したテクニックで幅広い層にファンも多い。韓国ビューティーにも詳しい。